2)この法則が世に出る理由
とはいえ、近年、その「やまと魂」という言葉も、戦後教育により忘れ去られる傾向にあり、童謡や童話が子供たちの間から消えるのと同じく、そうした言葉の存在も危うい状況になってきています。
デジタル化やグローバリズムが進む中、真の価値が精神的なものから物質的なものにどんどん移行していき、とにかく自分だけ勝てばいい、儲かればいいという風潮で、「魂」や「和」のような精神的な価値は二の次になっているからです。
日本人は本来、逆の生き方をしていたはずなのに。
一方、こうした物質主義が極まってくると、そこにはある種の宇宙の法則として、その逆の世界が立ち現れるということが起きてきます。
それを陰陽の法則とも反転の法則とも呼ぶことができるわけですが、もし極のタイミングで反転が起きなければ、その世界は終わってしまう、というのが古くからの言い伝えであり、現代の科学でもそれは証明されています。
人間の呼吸もそうですね。もし、吐いているだけであれば、その人はいずれ酸素が不足して命を失うことでしょう。
そのように考えますと、私たちは今歴史の分岐点に立たされている、と言っても過言ではないかもしれません。
本能的に現代社会の危うさを感じている一部の人々は、すでに方向転換を始め、かつての職場をやめたり、田舎暮らしを始めたり、新たな教えを身につけようとしています。
また、お金というものの価値を、新たな目で見つめ直すようになりました。
この「やまとの“超”成功法則」は、まさにこのような時代だからこそ出てきたものといえるでしょう。陰陽の法則が示すように、それはある種の必然でもあるのです。