7)本当の答えがここにある
〜私たちは生きている時に何をすべきか
ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、これまでの話の流れから、「やまとの“超”成功法則」が何を目指すものか、ある程度おわかりいただけたことと思います。
もちろん本題はこれからであり、本書を通じて私たちはますます“やまと”の世界に入り、“超”のつく成功の世界に入っていくわけです。
それは、よく知られる日本の歴史よりもっと古い時代にあったものと、現代における最先端科学の先にある、いわば“未来の科学”を合わせたものから生まれるものです。
ただ古いだけの伝統では使い物にならず、ただ新しいだけでも真理に迫る道の途中であることから、それ以前とそれ以降の両者を見比べ、その両者に通ずる「普遍の真理」を見出す必要があるのです。
そこに私たち人類本来の行動規範があるはずであり、その規範を守った生き方をするのかしないのかで、人間社会や人生の展開にも大きな差が出てくるであろう、というわけです。
といって、それは難しいものではありません。また難しいものであってはなりません。
なぜなら、その規範というものが空気のように軽いものでなければ、人類全体に浸透するものとなり得ないからです。
もっというと、それは宇宙全体に満遍なく広がっているものでなければなりません。それこそ真理と呼べるものであり、そこに過去も未来も、場所も関係なく、もしある条件が必要なのであれば、それは本物ではないのです。
芸術家、岡本太郎氏は、かつてこのように言っていました。
「人間の生命、生きるという営みは本来、無条件、無目的であるはずだ」そして「無条件に生命を突き出し爆発するんだ」と。
かつて“やまと”と呼ばれた私たちの祖先は、まさに無条件に生きていました。「人間は無条件に生きられる」という普遍の真理を体現していたのです。
人類の歴史を見ると、それがあった時代となかった時代とでは、人々の生き方や幸福度にも大きな違いがありました。条件が増えれば増えるほど、社会は堅苦しくなり、人々の対立や争いも増えるようになります。
こうして見ると、現代の私たちは、歴史を含むあらゆる条件付けの結果として、本来の可能性を閉じ込めたまま生きているといっても過言ではないでしょう。
本書の今ひとつの目的は、私たち現代人を条件付けから開放したらどうなるのか、そこから何が出てくるのかを目撃していただくことにあります。
そこに“やまと”以来の、皆さんの本当の、魂の姿を発見するかもしれません。それは、きっと懐かしく、何ものにも影響されない力強いものであるとわかるでしょう。なぜなら、それは生死を超えたものだからです。
さあ、これから皆さんにとっての新たな冒険が始まります。準備はよろしいでしょうか。